2015年9月7日月曜日

藤田伸二騎手の引退に武豊「最後までかわいい後輩」、四位「寂しいよね」

突然の引退を発表した。
藤田伸二騎手

通算勝利数は歴代8位、現役5位の通算1918勝(うちGI・17勝)の実績をもつ、
ダービージョッキー藤田伸二騎手(43)が2015年9月6日(日)札幌7Rを最後に騎手免許の取消申請を中央競馬会に提出したことを6日、JRAが発表した。

出身地である北海道での今夏の開催が終わり、名手が静かにムチを置いた。

藤田騎手は、9月5日と6日に騎乗し最後の勝利は9月5日の札幌2Rのジョルジュサンクが騎手生活最後の勝利となった。

JRAから正式な引退理由は明らかにされていないが、
藤田騎手がかねてより不満を持っていたとみられる、エージェント制度などの現行システムが主な原因ではないかとされている。

以前から引退式は行わないと語っていた藤田騎手は、、引退式もせず競馬界を去る姿も個性的だった。

91年にデビューして39勝を挙げてJRA賞・最多勝利新人騎手を獲得し、92年のエリザベス女王杯でGI初勝利を飾り、96年には弱冠24歳でダービー制覇を達成した。
その後も勝利を積み重ね、JRA通算1918勝の歴代8位、現役では武豊・横山典・蛯名・柴田善に次ぐ5位だった。GI17勝を含む重賞93勝も歴代5位の記録となる。

フェアなレースにこだわり続けたことでも有名な藤田騎手は、
2004年に史上最年少で特別模範騎手賞を受賞し、2010年には史上初となる2度目の同賞に輝いた。1997年から2007年までの11年間にわたり、走行妨害による騎乗停止は0回。
フェアプレー賞は史上最多となる19回受賞した。

『男』の愛称で親しまれる、個性派騎手だったことからファンも多く、
テレビ番組への出演のほか、多くの著書を執筆した。
騎乗馬のジャッジ以外にも「言いたいことを言う」という姿勢を貫き、
JRAへの提言など歯に衣を着せぬ発言や発信力で注目を集めた。
今後はイベントなどを通じてファンと交流を行う予定との事。


 武豊は「本人には1カ月ぐらい前から聞いていました。寂しいけど、本人が決めたことなので。個性の強いジョッキーでしたが、個人的には最後までかわいい後輩。ここ数年、悩んでいるところも見受けられたし、つらいこともあったんだと思います。今後はゆっくりと第二の人生を歩んでほしい」とエールを送った。

 四位は「競馬学校の3年間とジョッキー25年間、一緒だった仲間。デビューした頃、藤田君の方がグングン勝っていて、藤田君の背中を追い掛けて頑張ろうってやっていたからね。本人が決めたことだけど、寂しいよね」と同期の引退を残念がった。

 橋口弘師は「彼らしいね。いつまでも引っ張るようなことはしないと思っていたし、こういう形でやめると思っていた。うちの馬に乗ってよく勝ってくれた。きれいな騎乗をするジョッキーだった」と感慨深げに振り返った。


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